「コンバージョン数の最大化」とは?
指定の予算を消化しつつ最大限のコンバージョン数が得られるよう、入札単価を自動設定します。高度な機械学習とオークションごとの自動入札機能により、オークションのたびに入札単価が自動的に最適化されます。
入札単価調整を使用すると、ユーザーが検索を行う場所、時間、方法に応じて、広告を表示する頻度を調整できます。コンバージョン数の最大化を使った入札では、リアルタイムのデータに基づいて入札単価が調整されるため、既存の入札単価調整は使用されません。ただし、例外的にモバイルの入札単価調整は -100% に設定できます。
「コンバージョン数の最大化」による入札について Google広告ヘルプより引用
システムの仕組み
1日の予算を設定し、設定された予算をすべて使ってコンバージョン獲得数を最大化するようにシステムが動きます。また、初期は日予算の2倍ほど予算消化してしまうことがあり、この状態が1週間~2週間ほど続くこともあります。
ただし、日予算設定を変更しなければ、1ヶ月全体ではキャンペーンの日予算×30.4日間の金額になるよう配信調整されます。
万が一、1ヶ月全体でキャンペーンの日予算×30.4日間の金額を超えた場合は、超過分は広告アカウントへクレジットとして適用されます。
導入タイミングの目安
過去に一定数以上のコンバージョン数(直近30日で50件。できれば100件以上)がないと上手く最適化がかからないことがあります。CVデータは多いに越したことはないので、なるべく多くのCVデータを学習させてから導入しましょう。
学習期間の目安と注意点
学習期間は2週間~3週間ほどで想定しておきましょう。過去に十分なコンバージョンデータが蓄積されていない場合、自動入札の最適化がかからない場合があります。
2~3週間経ってもCV増加が見られずCPAが高めになっている場合は、CV母数が少ない・除外の精査が足りないなど別の課題も想定されるため、分析と改善を行いましょう。
「コンバージョン数の最大化」のメリット
- コンバージョン数を最大限獲得できるよう入札を自動調整してくれる
- 広告の運用工数を削減できる(戦略策定や広告作成などに工数を活用できる)
- コンバージョン数の獲得に集中するため、目標コンバージョン単価導入前に使われることもある
「コンバージョン数の最大化」のデメリット
- コンバージョンデータが一定数以上、蓄積されないと効果が発揮されづらい
- 設定後は一定の学習期間(2~3週間)が必要
- CPCが高騰することがある
具体的な使用シーン
- 予算内でコンバージョンを最大化したい
- 手動でコンバージョン数を上げていく管理工数を確保できないので、自動入札でコンバージョン数を最大化したい
- 自動入札を使って入札管理工数を削減し、広告クリエイティブや戦略構築に時間をかけたい
- 「個別クリック単価」や「クリック数の最大化」でCVデータが貯まってきたので、自動入札を使って予算内で更にコンバージョンを最大化したい
※CPAが明確に決まっている商材の場合は、収支効率を重視した目標CPAなどの設定がおすすめです
「コンバージョン数の最大化」のまとめ
入札戦略「コンバージョン数の最大化」とは、1日の予算を設定し、設定された予算をすべて使ってコンバージョン獲得数を最大化するように自動入札で運用される機能です。
目標コンバージョン単価などの自動入札戦略に比べ、かなり強気な入札をしていく傾向にあるため運用者が決済権を持っていない場合は、事前に決済権者に挙動の傾向を伝えるなどで不安を払拭するなど配慮した方がよいでしょう。
目標CPAをしっかり守って運用したい場合は、目標コンバージョン単価での運用がお薦めです。
大事なことは、基本的な運用(キーワード選定や除外の精査、広告文の改善、ターゲット設定)とランディングページ最適化による収益向上など地道な施策をしっかり実施することです。
しっかりした基礎を作りながら、コンバージョン数の最大化を活用しましょう!