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Google広告の半自動入札戦略「拡張クリック単価(拡張CPC/eCPC)」とは?メリットやデメリット、設定方法を解説

約4分

「拡張クリック単価(拡張CPC/eCPC)」とは?

個々のキーワードレベルの入札を厳重に管理しつつ、コンバージョンを増やすためにCPC(クリック単価)を最適化するGoogleのアルゴリズムにもある程度の信頼を置いて、入札を調整する手法です。

コンバージョン数またはコンバージョン値を最大化できるようクリック単価(CPC)が調整される入札戦略です。拡張クリック単価では、個別単価設定とスマート自動入札戦略(目標コンバージョン単価や目標広告費用対効果など)が統合されています。この戦略では、ウェブサイトでの商品購入などコンバージョンにつながる可能性が高い場合は入札単価が引き上げられ、可能性が低い場合は入札単価が引き下げられます。

拡張クリック単価(eCPC)について    Google広告ヘルプより引用

システムの仕組み

広告クリックがコンバージョンにつながる可能性が高い(または低い)とGoogleが判断した場合、手動で設定した入札単価を自動的に調整します(CVが良いと見込む場合は最大30%引き上げ~CVが低いと見込む場合は最大100%引き下げ)
CV1回あたりのコストを削減しながら、CV数を維持または増加させるように動作します。

上限クリック単価は、キーワード、広告グループ、またはキャンペーン単位で設定します。設定変更した場合は、まず入札している全体の50%のみで有効になり、その後パフォーマンスに基づいて調整されます(最大75%まで対象範囲が拡大する)。

「拡張クリック単価(拡張CPC/eCPC)」を設定するタイミング

広告運用スタートで個別のクリック単価制クリック数の最大化などである程度データが蓄積され、入札管理をなるべく自分で行いたい場合に「拡張クリック単価(拡張CPC/ECPC)」を設定しましょう。

手動入札から自動入札に移行する前に、段階的にテストする際にも活用されます。

自動入札に移行したい場合は、目標コンバージョン単価コンバージョン数の最大化などの前提条件(コンバージョンデータが一定数以上蓄積された状態)を満たしたタイミングで、自動入札戦略に切り替え変更していきます。

「拡張クリック単価(拡張CPC/eCPC)」のメリット

  • 効率的に入札調整ができる
    • コンバージョンする可能性が高いキーワードの入札が強化される(最大30%引き上げ)
    • コンバージョンする可能性が低いキーワードの入札が抑制される(最大100%引き下げ)
  • 設定変更すると、まず入札している全体(広告グループやキャンペーン)の50%のみで有効になり、その後パフォーマンスに基づいて調整される(最大75%まで対象範囲が拡大する)
  • 入札調整の工数を削減できる

「拡張クリック単価(拡張CPC/eCPC)」のデメリット

  • コンバージョン数が少ない(表示回数も少ない=統計妥当性が低い)場合は、最適化の精度が低く効果が得られない可能性がある
  • 開始後間もないキャンペーンも同様
  • 広告グループを細分化した構成の場合、CVしやすいキーワードでも表示回数が少ないために正しく評価されず配信数が抑制されることがある=機会損失になることも

「目標コンバージョン単価」・「コンバージョン数の最大化」との違い

目標コンバージョン単価は、目標とするコンバージョン単価を設定することで、その単価に収まるように自動的に調整が行われる機能です。

コンバージョン数の最大化は、予算を設定してその予算内でコンバージョン数が最大化されるように自動で入札調整が行われる機能です。

上記2点が、完全な自動入札であることに対し、「拡張クリック単価(拡張CPC)」は半自動入札で、”シグナル(地域、時間帯、属性など)”を入札に反映させる度合いが異なります。

より多くのシグナルを入札に反映したい場合は、自動入札戦略に移行していくことがお薦めです。

具体的な使用シーン

  • 入札に対する自らの知見を重視した運用を行いたい
  • 自動入札は行いたいが、やや慎重には行いたい
  • 会社で予算に関して厳密なガイドラインがあり、特定のキーワードにいくら支払うかコントロールしたい
  • コンバージョン数が少ない
  • 広告スケジュール(配信時間帯の調整)、広告の掲載順位、ユーザー層別入札などは自分で設定したい

「拡張クリック単価(拡張CPC/eCPC)」のまとめ

自動入札を導入する前段階で、コンバージョンデータを蓄積する初期に活用しやすい入札方法が拡張CPCです。個別クリック単価制に比べ、やや管理工数を削減できるメリットがあります。キーワードごとに入札調整をしない場合は、「クリック数の最大化」を入札戦略として活用する選択肢もあります。

自動入札よりも手動入札の方が運用パフォーマンスが高いこともあるため、業種やアカウント状態に応じて、柔軟に使い分けていくことがお薦めです。

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