「個別クリック単価」とは?
個別のクリック単価制は、すべてのオークションで入札を完全に手動で管理できます。デフォルトで設定されている入札方法です。
管理コストが非常にかかる点がデメリットですが、競合他社が自動入札ばかりで入札戦略が同じような状況になった場合、運用者の知見・スキルによっては、自動入札より高いパフォーマンスを発揮できるメリットもあります。
個別クリック単価制では、広告のクリック 1 回に対してお支払い可能な上限額をご自身で管理できます。
個別クリック単価制について Google広告ヘルプより引用
まずは広告グループ全体の上限クリック単価(デフォルトの入札単価)を設定します。その際、個々のキーワードやプレースメントに個別の入札単価を設定することができます。たとえば、特定のキーワードの収益性が高い場合は、個別単価設定を使用して、そうしたキーワードに広告予算を多く割り当てることができます。
最も収益性の高いキーワードやプレースメントがわからない場合や、個別単価の管理にかける時間がない場合、代わりに「クリック数の最大化」入札戦略のご利用をご検討ください。クリック数の最大化は自動入札戦略の一種で、予算内でクリック数が最大化されるよう入札単価が自動的に調整されます。
システムの仕組み
キャンペーンおよび広告グループレベルでのデフォルトの入札方法です。上限クリック単価を超えて入札しないように個々のキーワードレベルの入札を設定することもできます。
拡張クリック単価へいつでも変更でき、自動入札戦略への変更もできます。作業を開始するのに最適な方法です。コンバージョン測定ができない状態でも配信量には影響を与えることはありません。
「個別クリック単価」を設定するタイミング
まだデータが蓄積されていない広告運用スタート時に、クリック数の最大化を設定しましょう。個別にキーワード単価を設定せずに、まずはデータを蓄積する際は、入札管理の工数を削減できるためお薦めです。
コンバージョンデータが一定数以上、蓄積したタイミングで目標コンバージョン単価やコンバージョン数の最大化などの自動入札戦略に切り替えるのがオーソドックスな運用方法です。
個人的には、個別クリック単価もしくは「クリック数の最大化」でCVデータを蓄積した後に、自動入札の「目標コンバージョン単価」に移行する流れが運用しやすいと感じております。
「個別クリック単価」のメリット
- 指名キーワードなど、コンバージョン獲得効率の高いキーワードを個別に入札調整できる
- 詳細なコントロールが可能(広告スケジュールなど配信時間帯の調整、広告の掲載順位、ユーザー層別入札など)
- 競合他社が自動入札ばかりで同じような入札戦略を使用している場合、運用者の知見・スキルによっては、自動入札より高いパフォーマンスを発揮できることがある。
「個別クリック単価」のデメリット
- 入札調整の管理コストが非常にかかる点
具体的な使用シーン
- 入札に対する自らの知見を最大限に重視した運用を行いたい
- 拡張クリック単価、または自動入札に必要なデータを集めたい
- 利益率が高いと分かっており、また他社に比べ競争優位性がある特定キーワードで、広告を上位掲載したい
- 会社で予算に関して厳密なガイドラインがあり、特定のキーワードにいくら支払うかコントロールしたい
- コンバージョン数が少ない
- 広告スケジュール(配信時間帯の調整)、広告の掲載順位、ユーザー層別入札などは自分で設定したい
「個別クリック単価」のまとめ
自動入札を導入する前コンバージョンデータを蓄積する初期に活用しやすい入札方法が個別クリック単価です。管理工数がかかるデメリットがあるため、キーワードごとに入札調整をしない場合は、「クリック数の最大化」を入札戦略として活用する選択肢もあります。
自動入札よりも手動入札の方が運用パフォーマンスが高いこともあるため、業種やアカウント状態に応じて、柔軟に使い分けていくことがお薦めです。